目的と特徴

 島根大学附属図書館デジタルアーカイブ(以下「島大アーカイブ」という。)は,本学及び山陰地域の博物館,図書館等の機関や個人が所蔵する古文書・古典籍・古地図等の学術研究の素材となる資料(以下「史資料」という。)のデジタル画像を蓄積・保存し,保存されたデジタル画像(以下「コンテンツ」という。)を調査・研究,教育及び生涯学習等に活用するためのものです。

1 デジタル・アーカイブの役割と機能
  • 保存対策 ・・・・・・・貴重な文化遺産及び学術研究の素材である資料のデジタル画像を代替利用することで,資料現物の劣化や損傷が回避できます。
  • 利用促進 ・・・・・・・メタデータとリンクしたデジタル画像データをweb上で利用できるため,調査,研究,教育における文書・古典籍等の資料の利用環境(時間,コスト,比較検証等)が大幅に改善できます。

2 島大アーカイブの特徴
  • IIIFへの対応・・・・・・・デジタルアーカイブのデファクト・スタンダードになりつつあるIIIF(トリプルアイエフ)に対応することにより,資料の発見可能性の向上と利用者の利便性向上を図っています。
  • 地域資料アーカイブ ・・・・・・・ 本学が所蔵する史資料だけでなく,地域の図書館,資料館等の機関や個人が所蔵する史資料をデジタル化してアーカイブすることで,貴重な学術資料の発掘と調査,研究や教育利用を促進させることができます。また,原資料画像や研究成果の公開を行うことで,地域の文化遺産を広く共有することができます。
  • アクセスコントロール・・・・・史資料の内容や調査・研究の段階に応じて,コンテンツを公開(利用)できる範囲をコントロールしています。
    • 公開コンテンツ 広くインターネット上に公開するものです。
    • 学内コンテンツ 島根大学の学内LANに接続されたPCから利用することができます。
    • 認証コンテンツ ID・パスワードによる認証を経て利用することができます。


3 対象コンテンツ
 図書館が従来扱ってきた,「紙媒体の資料を中心にした貴重な古典籍,古文書,絵図,写真類のデジタル画像データで,検索のためのメタデータが利用できるもの」を当面の収録対象としています。